ちょうふ在宅医療相談室

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沿革・概要

医療と介護・福祉の連携の重要性に関しては様々な場面で取り上げられています。
介護保険の面でも平成21年の改訂に引き続き24年改定でも介護と医療の連携を行った際には評価がなされるようになっています。
しかし実際には、医療者としては“多忙な時間にいきなり電話が入ってきて迷惑だ”、介護・福祉系は“医療者はどうも“とっつきにくく相談しづらいと思う”といった具合で双方の思惑のすれ違いが生じるケースも存在するのも事実です。ただ、多くの場合は良好な連携がとれている例が多いとは思います。
ケアマネタイムとは,スムーズな介護-医療連携ができるように、あらかじめケアマネージャーの相談を受けることが可能な曜日,時間帯、相談の窓口になる人物、相談方法などをあらかじめ公表して連携の環境を整えようという取組です。
調布市においても平成17年度から施行し、後述のように一定の評価を得ています。
ただ、平成17年に行った調査の結果ではケアマネージャーからの「相談数の増加」や「ケアプランの質の変化」に関しては不変であったという意見が大勢でした。
これは、調査期間が3ヶ月と短く、周知徹底が困難だったなどの要因もあったかしれません。
こうした具体的な評価項目に対しては目に見える変化がなかったにもかかわらず、医師,ケアマネージャーの双方からケアマネタイムは「有効」という判断がありました。
このことは、このような取り組み自体の有効性に関しては理解していただけていたのだと考えています。
このケアマネタイムの普及にはまだまだハードルが存在します。医療機関ごとにことなるケアマネタイムの設定は相談者からみると慣れるまでは煩雑でしょう。
ただ、介護保険制度が定着し在宅ケアを受けられる方が増加している今日にあっては、かつてのような医師とケアマネージャーの垣根はなくなってきているようにも感じます。
さらにケアマネタイム導入後、約50%程度の回答者から医師とケアマネの連携が改善したという意見が得られています。
こうした連携強化がひいては利用者である患者さんの利益につながると考え、調布市医師会としても日頃から、医師とケアマネージャー間の顔のみえる関係構築を大切にしてゆきたいと考えています。

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